ひばり句会の会員を募集しています。随時入会可能です。俳句に興味のある方、季語のある暮しをしてみたい方、大歓迎です。俳句はつまるところ、何を詠むか、どう詠むかです。何を詠むかは、作者の感性でお好きなものを詠めばいいので、指導者が立ち入る余地はありません。問題はどう詠むかですが、俳句のかたちから表現方法まで、添削を通して指導させていただきます。まず、五七五にしてみることから始めてみませんか。 ひばり句会の様子を詩にしました。

ひばり句会　　金子つとむ

たった三人で始めた句会が

四人になり五人となって

もうすぐ一年になる

小さな集会所の小さな句会

月に一回

日々の暮らしの中から紡いだ句を

五句持ち寄って

それを全員で清記し

選句し

披講する

披講は詩吟もやるＫさんだ

今ではもう旧知のような仲だけど

俳句を通して知り合うまでは

みんな見知らぬ人たち

同じ市内には住んでいたけれど

その朝

わたしはいそいそと出かけていく

近所で集会所の鍵をかり

会場を準備する

ガラガラ

ドアがあいて

いつも真っ先にやってくるのは

Ａさんだ

みんなわたしより先輩

ここでは一応先生ということに

なってはいるけれど

だからわたしは

初めに宣言することにしている

俳句はつまるところ

何を詠むか

どう詠むか

『何を』は『感動』

『どう』は『技術』

感動は決して教えられません

だから 自分が詠みたいものを

好きなように 詠んでくださいと

それが伝わるように

ほんの少し

わたしがお手伝いしますと

偽りのない

それぞれの思いを句に載せて

わたしたちは 句会をひらく

それはささやかだけど

ほんとうのコミュニケーション

ガラガラ

ドアが開いて全員がそろう

それじゃそろそろ はじめましょうか