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活動紹介情報

「利他」について考えよう 9月の報告

【最終更新日】
令和4年9月18日
【訪問者数】
261名
【団体名】
傾聴ボランティア「みみともの会」

「利他」について考えよう

2回目の研修会を開催いたしました。1回目の8月には進め方や方法が定まらない事もあってまとまりませんでした。

今回は、『「利他」とは何か』の参考図書を少しずつ音読をしながら気に止まったことを自由に発言していくという方法で進めていきました。

第1章 「うつわ」的利他ーケアの現場から

利他ぎらいが考える利他

利他は自分のためになる?ー合理的利他主義

私にできる最大の善ー効果的利他主義

共感を否定する「数字による利他」

について話し合いました。耳新しい言葉に出会いながら一人一人のこれまでの生き方や経験に重ねたりしてひも解いていきました。

いくつかの発言の内容を紹介したいと思います。

  1. Aさんは、ユニセフに寄付をしました。届け先がはっきりしているので良いのですが利他の数値化を考える時、どの様に考えればよいのか迷います。幸福の度合いを数値化するのは難しいと思うので、効果的か否かの判断は難しいと思う。
  2. 利己と利他は相反するするものと思っていたが、そうでもないことを感じました。「手に障害がある男性が道端の草取りをしていました。人の為になる事をされていると感じた私は声を掛けお礼を言いました。その男性は、リハビリのためにやっているのだと言います。」このことは、利己と利他が相反するものではなく同時に存在していることになると気づきました。
  3. 効果的利他主義について、比較するために数値化することが書かれているが、数値化して比較するという考え方は「利他」を考える時なじまないように思う。私達が「傾聴」を学んできたことの中で数値化することで良かったことがあった。「痛み」を理解するためのスケールの様に数値化することでその度合いを受け取ることができる事を学んできた。
  4. 傾聴に個人宅を訪問しているが、自分の興味が他の方に向いて行ってしまう事に出会ってしまった時どのように折り合いを付けて行くことができるのか不安がある。・・・人の為という責任を感じた時のことに共感したのか、ウルっと来ている仲間もいました。

また来月どのような話が出てくるか楽しみです。皆さんも一緒に考えてみましょう。「他者」とはについても。